「楽譜が読めないからピアノは無理」と諦めていませんか?
YouTubeには、鍵盤を上から映した演奏動画や、光る鍵盤で音の位置を教えてくれる動画が無数にあります。それを目で見てマネして弾く――それが「目コピ」です。耳コピのように音感は必要ありません。見えたとおりに押さえればいいのです。
筆者は楽譜がほとんど読めないまま、この目コピだけで10年以上ピアノを楽しんできました。この記事では、目コピの具体的なやり方を5つのステップに分けて解説します。
目コピとは?
目コピとは、YouTubeなどの演奏動画を見て、鍵盤のどこを押さえているかを目で確認しながらコピーする練習法です。
- 耳コピ … 音を聴いて音程を当てる(音感が必要)
- 楽譜 … 読譜力が必要で、初心者には高いハードル
- 目コピ … 見えたとおりに押さえるだけ。特別な能力は不要
目コピの魅力やメリットについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
→ 【独学ピアノ歴10年】初心者向け「目コピ」のススメ
準備するもの
- 88鍵の電子ピアノ(ハンマーアクション付き推奨。選び方は初心者向け電子ピアノおすすめ5選へ)
- 動画を見るためのスマホ・タブレット(画面は大きいほど見やすい)
- タブレットスタンド(譜面台に置くと角度が合わないことが多く、アーム式が便利です)
目コピのやり方 5ステップ
ステップ1: 曲選び ― 「ゆっくりでも様になる曲」を選ぶ
最初の曲選びがいちばん重要です。ポイントは次の3つ。
- テンポがゆっくりな曲(バラード系)を選ぶ
- 左手の動きが少ないアレンジを選ぶ(同じ形の繰り返しが理想)
- 「弾いてみた」動画が複数ある人気曲を選ぶ(見やすい動画を選べる)
YouTubeで「曲名 ピアノ 簡単」「曲名 piano tutorial easy」と検索すると、初心者向けアレンジが見つかります。鍵盤が上から映っている動画、または音と一緒に鍵盤が光るタイプ(Synthesia系)の動画が目コピ向きです。
ステップ2: 動画を観察する ― 再生速度を落とす
YouTubeの設定から再生速度を0.5倍〜0.75倍に落とし、まず右手(メロディ)だけを観察します。
- 最初のフレーズ(5〜10秒分)だけに区切る
- 使う鍵盤の位置と指の形を覚える
- 「ド」の位置(黒鍵2つの左下)を基準に位置を把握する
ステップ3: 区間ループで部分練習
YouTubeには区間リピート機能があります(動画を右クリック→「ループ再生」、またはアプリでは設定から)。5〜10秒の短い区間を、弾けるまで何十回でもループします。
このとき「動画を見る→止めて自分で弾く→また見る」を繰り返すのがコツです。一度に覚える量を欲張らないことが挫折しない最大のポイントです。
ステップ4: 両手を合わせる
右手・左手が別々に弾けるようになってから、両手を合わせます。最初は「左手は小節の頭だけ押さえる」など簡略化してOK。
両手で合わせる際もテンポは原曲の半分以下から始めて、徐々に上げていきます。
ステップ5: 仕上げ ― 自分の演奏を録画してチェック
最後まで通せるようになったら、スマホで自分の手元を録画してみましょう。お手本動画と見比べると、ミスや癖が驚くほどよくわかります。
録画のコツはこちらの記事で解説しています。
→ ピアノ手元動画の撮影方法と機材
目コピ上達のコツ
- 1日10分でも毎日触る ― 練習を継続する仕組みづくりはこちらの記事で
- 基礎練習は「やりたくなったら」でいい ― 基礎練習は必須か?
- 覚えた曲は人前で弾いてみる ― 上達するためのひとつの手段
よくある質問
Q. 本当に楽譜が読めなくても弾けるようになる?
なります。筆者がその証拠です。ただし、目コピは「1曲を覚える」練習法なので、初見でどんな曲でも弾けるようになるわけではありません。「弾きたい曲を弾けるようになる」ことに特化した方法だと考えてください。
Q. 1曲弾けるまでどれくらいかかる?
曲の難易度によりますが、初心者が簡単アレンジのバラード1曲を仕上げる目安は1〜2ヶ月です。最初の1曲がいちばん時間がかかり、2曲目からは確実に速くなります。
Q. 動画をマネして弾くのは著作権的に大丈夫?
自宅で個人的に練習する分にはまったく問題ありません。自分の演奏動画をYouTube等に公開する場合は、楽曲の権利(JASRAC管理曲かどうか、プラットフォームの包括契約の範囲か)を確認しましょう。
まとめ
目コピは「楽譜が読めない」「音感がない」普通の大人がピアノを楽しむための、いちばん現実的な方法です。
- ゆっくりで様になる曲を選ぶ
- 再生速度を落として観察する
- 短い区間をループで反復する
- 両手は簡略化から始める
- 録画して見比べる
まだ楽器を持っていない方は、まずは1台用意するところから。初心者向けの選び方はこちらにまとめました。
→ 【2026年】初心者向け電子ピアノおすすめ5選|独学・目コピ派の最初の1台



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